2009-01-01から1年間の記事一覧

第142回 「鳩山首相の記者会見」

自分の不正政治資金問題について鳩山首相がきのう、12月24日、記者会見を行って“説明”しました。 この会見後のマスコミの反応は<母親の献金を知らなかったと言い張るにはその額が大きすぎる><秘書の不正(悪事)はその秘書を雇う政治家の不正(悪事)…

第141回 「セットアッパー」はやめましょうよ

またまた<カタカナ(和製)英語>のことになりますが……。 日本の野球界が使っている用語はもう少しナントカならないものでしょうか? 年が変わったら間もなく(理屈が通らない)“合同自主トレイニング”が始まります。開幕日もすぐにやって来ます。いえ、そ…

第140回  鳩山首相の“優柔不断”?

古い話です。1983年の春に、ある真珠卸商の男性にこんな体験談を聞きました。なにしろ四半世紀以上も前のことですから、すべてが聞いたとおりというわけではありませんが、大方のところではこんなふうでした。 ある日、バッグに詰めた真珠を抱えて、男性…

第139回 <「検察に任せる」は通用しない>ですって?

日本のマスコミはいったいいつまで的外れなことを言いつづける気なのでしょう? たとえば−−。11月18日の読売新聞の社説<首相偽装献金 「検察に任せる」は通用しない>を読んでみましょう。 書き出しは<鳩山首相の資金管理団体をめぐる偽装献金問題が、…

第138回 “天下り”も定義づけてから議論すべきでは?

「東京新聞」(Tokyo Web)を見てみましょう。 2009年11月19日にはこう書いています。 <政府は18日の持ち回り閣議で、人事院総裁に江利川毅・前厚生労働事務次官を任命した。江利川氏の起用をめぐっては「天下りではないか」との批判が絶えない。…

第137回 官僚の(価値観に基づいた)、官僚による、官僚のための政治

日本のマスコミが近頃、全体としてますますおかしくなっています。 その最大の原因は<自民・公明から民主への政権交代とはどういうことなのかがマスコミには分かってない>ということにあるようです。 念を押しておく必要があります。 第一に、この政権交代…

第136回 フィリピンで旅行ヴィザを延長する

前回は運転免許証の更新について書きました。今回は、どういうふうに旅行ヴィザを延長してもらうかについて報告しましょう。 移民と非移民のヴィザの扱いについてメトロマニラとその周辺地域を管轄するのは、マニラの旧城塞都市イントゥラムロスの中にある移…

第135回 フィリピンで運転免許証を更新する

10月23日にフィリピンで初めて運転免許証を更新しました。日本の更新とはかなり違った様子を報告します。 23日にわたしが利用したのは陸運局(LAND TRANSPORTATION OFFICE)のマカティ・シティー運転免許証更新センターです。メトロマニラの幹線道路ED…

第10回 英語のカタカナ表記を変えよう!! 2008/05/13 閲覧(449+962)  再掲載三度目

=2007年9月26日に(ステアク・エッセイ 第10回から)再掲載したエッセイを再度掲載します= そうする気になったのは− 今年(2008年)1月31日づけの朝鮮日報(インターネット版)に<ハングルによる英語表記法を変えるべき>と題した記事が…

第9回 <シアーズ>はなかった  (再掲載)

「カタカナ英語は厄介です」という話です カリフォルニアに来てからまだほんの数か月しか経っていない1979年の暮れのことです。わたしはリヴァーサイド市内にあるデパートメント・ストアー<シアーズ>に行こうとしていました。ところが、「この辺りにあ…

第4回 その「は」はすごく変ですよ   2005年6月6日 (再掲載)

南カリフォルニアで放送されている日本語テレビ番組―特にニュース―を見ていて最近とても気になる言葉遣いがあります。 しょっちゅう耳にするわけですから、日本ではたぶん稀な遣い方ではないのでしょう。 たとえば、プロ野球のある試合で好機にホームランを…

第3回 「“身勝手な”記憶」?   2005年4月25日(再掲載)

別宮貞徳(べっく さだのり)という名前の人物を知っていますか? もし<その名前はどこかで聞いたこと(見たこと)がある>という人はいくらか英語に興味がある人で、<その人の本を読んだことがある>という人は、かなりの“英語好き”だと思いますが、さて…

第134回 マニフェストに束縛される“愚”

先の衆院選挙向けに(自民党に先んじて)マニフェストを発表した民主党が選挙前、選挙中にその一部を修正したとき「苦言熟考」は<内容に間違いがある、もっと良い案があるなどといったことが明らかになれば、書き換えればいいのだ><納得できない内容のま…

第2回 アメリカでも「猛打賞」?  2005年4月19日(再掲載)

そうですね、たとえば、<カリフォルニアではフリーウェイを走っている自動車の25パーセント以上が日本製だ>と言われだした一九八〇年代後半以前には、多くのアメリカ人にとって日本はまだ、ただ<極東に位置している>国に過ぎなかったかもしれません。 …

第1回 「人民の、人民による…」  2004年11月29日(再掲載)

11月26日の『ロサンジェルス・タイムズ』のスポーツ欄を読んでいるあいだに、たまたま、ちょっと興味深い文に出あいましたので、最初のエッセイはそれに関して書かせていただきます。 その<興味深い文>というのは、 The question: Who has the hardest…

第133回 総裁選:自民党はやはりもう駄目みたい

自由民主党が総裁選挙をやっています。討論会や街頭演説などでの三人の候補者、西村康稔前外務政務官(46)、河野太郎元副法相(46)、谷垣禎一元財務相(64)の発言を聞いていると、やはり「この政党はもう再生できないのではないか」という思いがし…

第132回 駐米大使のまったく正しい“不快感”

数日前にこんなニュースが報じられました。 たとえば、ANNニュース(2009年09月10日)の見出しはこうでした。「インド洋給油活動「強く継続を求めたい」米国防総省」 国防総省・モレル報道官が「日本が行っている給油活動は、我々の大きな利益になっている。…

第131回 完敗の理由がここでも分かる

衆議院議員選挙で完敗した自民党には、物事をまともに考えられる人物がやはりいないようですね。 <自民総裁選、28日実施へ 特別国会前「難しい」>(産経新聞2009.9.4 13:17)という見出しがついた記事によると− ①自民党の総裁選挙管理委員会(野田毅委員…

第130回 完敗・自民党は生き残れるのか

衆議院議員選挙の結果が出ました。自民119、公明21、民主308…。 報道機関が選挙運動中に実施した世論調査が予測したところから大きくは離れないもの=“自民党の完敗”となりました。 日本の国政選挙に詳しいジャーナリストや学者、評論家たちは、大方…

第129回 小泉さんは大法螺吹きじゃなかった?

日本の政界に大きな“地すべり”が起ころうとしています。 衆議院議員選挙の投票日まで残り一週間余りとなったところで実施された「朝日」「読売」など四大新聞の世論調査によると、民主党は単独で300議席以上を獲得することになるというのです。「毎日」は…

第128回 自省ができない“甘ったれ”首相はもういらない

麻生太郎という人物は、たぶん、事の善悪や物の道理などということを誰かにちゃんと教えられたり諭されたりしたことがほとんどないまま育ったのでしょうね。 首相になってからの発言を(そろそろ一年間も)聞いてきましたが、自民党の政治的苦境が深まるにつ…

第127回 自民党だけには言われたくない!

衆議院議員選挙の投票日8月30日。民主党に遅れること数日、自民党の選挙公約がやっと出ました。その内容はどうやら三つの単語に集約される−ということのようです。「安心 活力 責任」 構造改革や郵政民営化をナントシテモ実現するのだ、自民党をぶっ壊す…

第126回 それでも「密約はない」ですって?

自民党政府が代々“堅固”に維持してきている政策に<非核三原則>があります。外務省のホームペイジには− 非核三原則について 日本が核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずとの非核三原則を堅持することについては、これまで歴代の内閣により累次にわたり明確…

第125回 ОFW  フィリピン産業・経済の“矛盾”

3年ほど前から携帯電話でテキスト・メッセイジを交換している、まだ顔を合わせたことがない友人がいます。ファースト・ネイムの頭文字をとってL嬢と呼ぶことにします。 L嬢は、メトロマニラの南隣の州、カヴィーテに住む看護学生です。一般のカレッジを出…

第124回 <にほん>の語感を愛する心

先生のあのときの担当科目が国語だったのか、社会だったのか、あるいは理科だったのか、それともほかの何かだったのかも覚えていません。 先生の名前もすっかり忘れています。不思議なことに、その顔はいまでも鮮明に思い返すことができるのに…。 1960年…

第123回 小沢氏と「説明責任」

民主党の前党首である小沢一郎氏を弁護、擁護する意図はまったくありません。 小沢氏について<苦言熟考>はこれまでに、批判的なエッセイをいくつか書いてきました。 「小沢代表のカンチガイ」(http://d.hatena.ne.jp/kugen/20090511/1242045718) 「民主…

第122回  手抜き妖怪“オリ・オラズ”の跋扈を許すまい

日本語の世界を“オリ・オラズ”という手抜き妖怪が跋扈しています。 報道番組で特にそれが顕著です。 “オリ”というのは、現代ではほとんど見られ(聞かれ、使われ)なくなった“オル”の一形態で、“オリ”と“オラズ”は“オル”から生まれた双子同士の“妖怪”だ−とた…

第121回 英語になりそこなった“さよなら……”

野球。9回裏。ホームティームが攻撃中。 得点は6対3。ヴィジターがリード。 満塁。ホームランが出れば、ホームティームの逆転勝利! 地元ファンの打者への大声援。 ピッチャーが振りかぶる。投げた。 打った。大きい。打球はレフトスタンドに向かって伸び…

第120回 “お言葉”ですが、防衛大臣

<時事ドットコム>によると<浜田靖一防衛相は22日午前の記者会見で、(略)次期衆院選での世襲制限の争点化について「もっと重要なことがほかにもいっぱいある。世襲だけが論点になるのはどうか」と疑問を呈し、「世襲して何をやるかが問題だ。本人の能…

第119回 “正体”見たり! 

週刊新潮に“女性問題”を取り上げられた鴻池祥肇(よしただ)官房副長官が13日辞任しました。 毎日新聞の社説(5月14日)はその“女性問題”について<同誌によれば鴻池氏は4月28日から2泊3日で静岡県熱海市のホテルに女性と宿泊。この間、ゴルフなど…