2015-01-01から1年間の記事一覧

第360回 「反日」はこんな形で四半世紀前にもあった

「反日」といえば、いまでは主に中国と韓国の、政府の対日姿勢と国民の感情について語られることがほとんどですが、25年=四半世紀前にはいまよりも露骨に「反日」キャンペインを展開した国がありました。 覚えていますか? 「亡国好戦法」を理不尽・卑劣…

第359回 日系人への謝罪で米国は国としての尊厳をおおいに回復した

ヒスパニックやムスリムのアメリカへの移民(最近ではイスラム教徒の入国さえも)に強硬な反対意見を述べつづけている、共和党の次期大統領候補=ドナルド・トランプ氏が8日、第二次世界大戦中(日本軍による真珠湾攻撃のあと)にアメリカ政府が実施した「…

第358回 あの安倍首相が「法の支配重要」だって!

政治家たち、ことに安倍首相に代表される自由民主党の議員たちは“筋を通して考える”ことがまったくできない、というよりは、“筋を通すこと”などまるで頭にない、無法者の集団ですよね。 たとえば、AとBとは実は互いにまったく異なっているのに、右を向いては…

第357回 「安倍首相は拉致問題を政治利用しているだけ」

「日刊ゲンダイ」(2015年11月16日 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/169251)に【蓮池透氏 「安倍首相は拉致問題を政治利用しているだけ」】と題した記事が掲載されています。 その中で蓮池氏はこんなことを述べています。 [発想が甘いんで…

1990年8月30日の「時事往来」から 「教科書書き換え」 -219-

“歴史修正主義者”はどこの国にもいます。彼らの最大の特徴は「自分の感情にだけ重きを置くせいで、過去の事実をまるで直視できない」ところにあると言えましょう。25年前のアメリカにもそんな政治家がいました。 * =加州毎日新聞(California Daily News…

第356回 安倍政権は日本を中国・北朝鮮にしてしまう

一政権が“やっていいこと”と“やってはいけないこと”との区別がつけられないまま“日本の大日本帝国化”に向かって暴走する安倍晋三・自民党政権は、同時に“日本の中国化・北朝鮮化”を推し進めているのだ、と「苦言熟考」は述べつづけています。 国の基幹である…

第355回 1990年の「露骨な対日要求」

* 「加州毎日新聞(California Daily News)」のコラム「時事往来」の担当者の一人だったころの1990年9月17日に、こんなことを書いていました。 突然に対クウェート侵略を開始したイラクに対してアメリカが始めた「湾岸戦争」に関するアメリカのメデ…

緊急再掲載 【第298回 グッバイ・ミスター河野!】

新たな安倍晋三内閣に入閣した河野太郎氏の今日の無様ぶりを「苦言熟考」は予言していました。 その「今日の無様ぶり」がどういうものであるかについては次のJ-CASTニュースの記事を読んでください。 J−CASTニュース 10月8日(木) 【そこまでして大臣になり…

第354回 Donald Trump氏のこの発言だけには…

アメリカの共和党大統領候補予備選挙に立候補している大金持ちDonald Trump氏は、政治・社会に関するその極めて極端で独断的な意見が(大方の政治専門家の予想に反して)支持を集め、現時点では、最も優位な位置でその選挙戦を展開しているようです。 * 英…

第353回 霍見芳浩教授の「日本の中東貢献策」

1990年9月21日に発行された「加州毎日新聞」のコラム「時事往来」=224(最終)回に「信用の獲得」というタイトルでこんなことを書いていました。 「米国からの感情的な支援要求に回答することに性急なあまり、<平和憲法>を持つ国として日本が世…

第352回 "全体主義政党"に成り果てた自民党

2015年08月27日の読売新聞にこんな記事がありました(http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150827-OYT1T50094.html)。 <自民党は27日、安倍首相の自民党総裁任期の満了に伴う総裁選を「9月8日告示、20日投開票」の日程で行う方針を固めた><28…

第351回 「まことにお粗末な法案」を意図的に……

<衆議院段階で議論が消化不良のまま強行採決された安保法案は、参議院の審議によってますます意味不明の度合いを強めている> <なぜかと言えば、法案があいまいに作られている上、政府答弁が二転三転するからである。したがってほとんど質問と答弁はかみ合…

今回は、1988年3月15日に「加州毎日新聞」のコラム「時事往来」に書いた〖<読みかえ>文化〗

=「加州毎日新聞」は1931年から1992年までロサンジェルスで発行された日系新聞です= + 古田武彦という歴史学者がいる。日本の古代史が専門だ。元高校教師で、どこかの大学で歴史を専攻し、のちに研究室に残り、助手、助教授、教授と、研究一筋に…

第350回 自民党の「常識」は国民の非常識

「自分は日本の憲法学者のだれよりも憲法を勉強している」という(思い上がりと自己陶酔に浸りきっている)趣旨の発言をした、あの自民党の高村正彦副総裁が今度はこんなことを"断言"したそうですね。「核弾頭を運ばないことは日本人の常識。排除規定はない…

第349回 筋が通った説明ができない主張は間違っている

7月31日の「BLOGOS」に【「安保法を通そうとしている国会議員には立法する正統性がない」 一人一票運動の升永英俊弁護士が指摘】という記事が掲載されました(http://blogos.com/article/125566/)。「苦言熟考」が【第295回 特定秘密保護法 “違…

第348回 安倍首相 自分の大嘘に自己陶酔する偏執者

「苦言熟考」は2013年10月4日に【第290回 嘘つき、恥知らず、安倍首相】と題する、安倍晋三首相の虚言を批判する文章を書きました(http://d.hatena.ne.jp/kugen/20131004/1380836135)。 二年近くが過ぎたいま、安倍首相の大嘘つきぶりがますますその度…

第347回 安倍自民党は日本を中国・北朝鮮化しようとしている

「苦言熟考」は第299回【安倍首相の“お友達”はやはりこんなふう】2014-01-01 (http://d.hatena.ne.jp/kugen/20140101/1388524760)にこう書いていました。<外交を“放棄”して、やたらと武器を持ちたがる、それをひけらかしたがる…。安倍自民党と中国・北…

 百田尚樹という似非愛国者

東京新聞が2015年6月26日に【安保法案で報道批判続出 自民改憲派の勉強会】と題する記事を掲載しています。 <安倍晋三首相に近い自民党の若手議員約40人が25日、憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」の初会合を党本部で開いた> <講師として招…

不正(卑劣)な手段を用いる者は……

再掲載をつづけます。 今回は【第317回 アメリカ “貧すれば鈍する”】 2014-07-11 * “貧すれば鈍する”の意味を「現代国語例解辞典」(小学館)で調べてみました。 〔貧乏になると正しい判断力がにぶる〕と説明されています。 長いあいだ、経済的にも軍事…

憲法・立憲主義が分かっていない人物が日本国首相!

今回も再掲載 : 【第304回 「われ」しかない“最高責任者”】2014-02-21(http://d.hatena.ne.jp/kugen/20140221/1392933470) * 「苦言熟考」の第299回【安倍首相の“お友達”はやはりこんなふう】(http://d.hatena.ne.jp/kugen/20140101/1388524760)…

「違憲状態」の国会には、それが何であれ、そもそも重要法案を審議する資格はない

「苦言熟考」は2013年11月20日に【第295回 特定秘密保護法 “違憲状態”のくせに?】と題した文章を掲載しています。 あの日からあとも、衆議院と参議院の“一票の格差”をめぐる裁判では、現状は「違憲」または「違憲状態」であるという判決が相次いで出され…

再掲載 : 第318回 安倍首相は第一次政権時代にすでに

2014年7月21日に掲載したものです。 * 安倍晋三氏が最初に内閣総理大臣を務めていたころにも「苦言熟考」は、首相を批判するエッセイをいくつも書いています。そのそれぞれが、日本国憲法の破壊=壊憲=に向かって盲進する安倍自民党“ならず者集団”政権の現…

第346回 安倍首相の恥知らずな「朝貢」外交

いやいや、平成の27年になってこんな言葉を思い出すことになろうとは! 「朝貢」です。 【朝貢】外国の使者が来朝して、貢物(ミツギモノ)を奉ること (新潮国語辞典 現代語・古語) 【朝貢】朝貢(ちょうこう)は、主に前近代の中国を中心とした貿易の形…

第345回  自分が理解できるようにしか理解しない

こんな記事がありました。 【謝罪明確にしなかった…米メディア、厳しい評も】(http://www.yomiuri.co.jp/world/20150430-OYT1T50073.html?from=ytop_main4)読売新聞 2015年04月30日 <【ワシントン=今井隆】安倍首相が米議会で29日に行った演説で、米メ…

第344回 「謝罪」 LAタイムズはどう主張したか?

<【ジャカルタ共同】安倍晋三首相は22日、インドネシアの首都ジャカルタで開催されたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の60周年記念首脳会議で演説し、先の大戦への「深い反省」を表明した。50周年記念会議で当時の小泉純一郎首相が村山富市首相…

第343回 こんな戦争をやった国の言いなりに

前回【第342回 「米提言書に沿う安保法制」「アメリカにすり寄る安倍政権」】にこう書きました。 <貧してアメリカは「正しい判断力」を鈍らせ、いや、失ってしまっています。アメリカ流の民主主義を展開するという(日本国憲法に象徴された)理念を支柱…

第342回 「米提言書に沿う安保法制」「アメリカにすり寄る安倍政権」

安倍晋三政権(と自民党・公明党)はどこを向いてその政策を展開しようとしていると思いますか? “戦後レジーム”からの脱却と称して日本国憲法そのものとその精神を破壊しつくしたあとで……。 * 朝日新聞が2015年3月30日に下の記事を掲載していました。 【米…

第341回 「辞典機能」を果たさない報道機関

前回の【第340回 この“ANNOUNCE”はどう訳す?】にこう書いていました。 <自分には分かっていると思い込んで、あるいは、その気になって、安易に翻訳するのは危険だ、ということですよね。「おや?」と感じるところがあったら、辞典で調べてみるぐらいの…

前回の【第340回 この“ANNOUNCE”はどう訳す?】にこう書いていました。 <自分には分かっていると思い込んで、あるいは、その気になって、安易に翻訳するのは危険だ、ということですよね。「おや?」と感じるところがあったら、辞典で調べてみるぐらいの…

第340回 この“ANNOUNCE”はどう訳す?

いま読んでいるVINCE FLYNNの "PROTECT & DEFFEND" (POCKET BOOK)という小説の中で(chapter 52 - page 325)再び“ANNOUNCE”という単語に行き当たりました。 「再び」というのは−−。「苦言熟考」が10年ほど前に紹介した、無残な誤訳があきれるほどに数多く…