2011-01-01から1年間の記事一覧

第225回 国民をばかにしているのはあなたです、小沢さん

民主党の元代表である小沢一郎氏が自己保身以上のことを考えているとはますます思えなくなっています。小沢氏は、自己保身のためには、民主党執行部がやることには何でも反対する(旧社会党なみの)“野党”根性に染まりきって、建設的で発展的なことがまった…

第224回 再び 再び “悪文”について

日本人の頭脳はどうなってしまったのでしょうかね? まっとうな日本語を書くことができる報道機関がなくなってしまったようです。書いている記事が変だと感じるだけの知性を持たない報道機関だらけに日本はなっています。「苦言熟考」の第223回でも指摘し…

第223回 NHKは言葉をもっと大事に使わなければ

もうずいぶん前のことになります。 ロサンジェルス市の東隣にあるモンタレイパーク市のゴルフ練習場で、温厚な、英語のネイティヴスピーカーの男性と知り合いました。ニューヨーク州の、プロテスタント系の大学、シラキュース出で、以前には牧師だったことも…

第222回 タオルの受け渡しが憂慮のタネになろうとは

東京の有明テニスの森公園でさきごろ開かれた全日本選手権の男子シングルス決勝戦をNHK国際放送で見ました。試合内容そのものは、第1セットを5―7で失った第3シードの守屋宏紀が、第2セットを7―6という大接戦の末に取り、第3セットを6―2で逃げ切…

第221回 フィリピンで白内障の検査を受ける

白内障の正式な検査を66歳の誕生日にマニラ首都圏で受けました。半年ほど前に帰省先の福岡で眼科医に「いますぐ手術を受ける必要はないが、遅かれ早かれ、そのときが来る」と言われていましたし、特に右目では、視界がかすむ状態のために車の運転に、わず…

第220回 ドラフト制度 あまりに日本的な…

読売新聞(インターネット版 2011年10月29日)に【日本ハム、菅野指名巡り東海大側に謝罪】と題した記事がありました。<日本ハムの大渕隆スカウトディレクターは、ドラフトの戦略上、菅野の周囲や大学側に事前に指名あいさつを行わなかったことが、…

第219回 こんな文を書く記者が“言葉狩り”に走る

テレヴィのNHKニュースで読まれる記事の文章がますますひどいものになっています。一つの文の前半と後半を論理的につないで書ける記者たちが消えてしまいました。それを正しく書き直すことができる編集者たちもいなくなっているようです。 「一つの文の前…

第218回 あれ、「遣らずの雨」ってどんな雨だったっけ?

分かれ目は、結局のところは「ビートルズを受け入れるかどうか」にあったような気がします。 ビートルズが台頭してくる前には、ポール・アンカもニール・セダカも、いえ、エルヴィス・プレスリーだって聞いたのですよ。聞いただけではなく、ラディオから流れ…

第217回  「美しすぎる」で“勇み足”した大記者

「ロサンジェルス・タイムス」のスポーツ記者、ジム・マーレイ(1919年〜1998年)氏が書いたコラム記事をほとんど欠かすことなく読んだのは1987年の夏から10年間ほどのことでした。 プロとして1961年にスポーツ記事を書き始めたというマー…

第216回 小沢さん、それって誇大妄想では?

「苦言熟考」は数か月前に<小沢氏には自己中心の誇大妄想癖があるのではないかと改めて疑い始めています>と書いたことがあります(第199回 決死隊 あなたが隊長になったら、小沢さん http://d.hatena.ne.jp/kugen/20110504/1304462822)。ここで小沢氏…

第215回 モニュメント・ヴァレーで見た破顔一笑

大リーグのロサンジェルス・ドジャースの実況放送アナウンサー、ヴィン・スカリー氏(1927年生まれ)は、ティームがまだニューヨーク市のブルックリンにあったころ(1950年)にその仕事を始めているそうですから、その専属アナウンサー歴は(信じら…

第214回 <記者団>の無責任と怠慢、そして傲慢

日本の報道機関の質と能力がひどく衰えている−−あるべき姿からは程遠いものになっている−−という趣旨のエッセイを「苦言熟考」は書きつづけています。 その衰えを知るのにいい、最近の例が次の産経新聞の記事(9月12日インターネット配信)です。見出しは…

第213回 「責任回避の楽園」と読売社説

8月14日の読売新聞の社説〔〔戦後66年 政治の「脱貧困」をめざせ〕〕で述べられていることについて書きます。 いま必要だと思われるところだけをここに引き写しますと… <読売新聞の「昭和時代」の連載で、山内昌之・東大教授は「軍人たちは非常に曖昧…

第212回 正しく使われなくなった「確信犯」

多くの人びとに正しく使われていない日本語の一つに「確信犯」があると長く感じつづけていました。「この使い方はこの言葉がもともと定義された意味とは違っている」と思ったことが過去に何度もありました。ずいぶん前から誤用はまれではなくなっていました。…

第211回 「入った!入った!」には普遍性がない

日大三高の猛打がことしの「夏の甲子園」を制しました。高校野球ファンの夏が終わりました。 さて、この大会の決勝戦をNHKの国際放送で見ながら改めて感じたことがあります。自分が口にしていること−−聞いていること−−が理屈に合っているかどうかについて…

第210回 “思い込み日本”には梅雨がない

2006年の5月から住んでいるマニラ(フィリピン)はいま、雨季の真っ只中にあります。もちろん年によって異なりますが、マニラ首都圏では、だいたいのところ、6月から11月までの半年間が雨季に当たります(12月から5月までが乾季)。 雨季とはいう…

第209回 ネイティヴ相手に英語で軽口を楽しむ

日本の政治状況があまりにも醜悪であることにうんざりしています。そこで、きょうは「苦言」とも「熟考」とも離れて、わたし自身の、英語を使った“軽口”体験話を書くことにしました。 * まずは、どちらかいえば失敗話。 前(208)回にも書きましたように…

 第208回 “匿名”報道は信頼喪失のもと

カリフォルニア大学リヴァサイド校に短期語学留学したのは1979年でした。半年間で実に多くのことを学びましたが、その中で特に記憶に残っていることの一つは、ヴィデオに収められたテレヴィショウを見るという形で受けたリスニングの時間に、ウォルター…

第207回 魁皇の“大記録”

20年前には「不滅だろう」と言われていた横綱千代の富士の通算勝利数1045という記録を、大関魁皇がこの7月の大相撲名古屋場所中に破りました。相撲を中継放送するNHKはもとより、多くの報道機関がこの大記録を大きく報じ、魁皇を賞賛しました。 魁…

第206回 またまた「翻訳はむずかしい!」

翻訳という仕事は難しいものです。「苦言熟考」は過去にも何度かそう述べたことがあります。 5月に日本に里帰りしたときに、兄の本棚にたまたま「サザンクロス」(パトリシア・コーンウェル)の文庫本(講談社 相原真理子訳)がありましたので、それを借り…

第205回 「たかがタオルの受け渡し」?

20歳の友人、G君がPHILIPPINE MERCHANT MARINE ACADEMY(フィリピン商船大学校)の二次の体力試験をしくじってからひと月あまりがすぎています。数日前にG君から来た携帯電話メイルによると、G君はすでに、自分にふさわしいと思われる職をふたたび探し…

第204回 菅降ろしは“解決策”ではない

Patricia Cornwellという作家の"Southern Cross"という小説を読み始めました(BERKLEY FICTION)。 その第二章にこんな場面が描かれています(24ペイジ)。 アメリカのヴァジーニア州リッチモンド市に(警察行政の一切を取り仕切る)警察本部長として一年…

第203回 「不打不成交」

6月10日(2011年)にNHKの国際放送を見ていたら、昔の出来事の映像を、そのころ流行していた歌謡曲に載せて見せる短い番組に行き当たりました。この日に紹介された出来事は1972年9月の〔日中国交回復〕です。バックの歌は小柳ルミ子の「瀬戸…

第202回 野球場の距離表示からでも始めますか

野球というのはおかしなスポーツですよね。だって、ホームランや安打の数を一本ごとに、打率や防御率を何厘何毛まで、それぞれ細かく競うくせに、球場ごとに、ホームプレイトから外野ウォールまでの距離が違っていても、また、ファウルフライのテリトリーの…

第201回 西岡議長と読売新聞の情報伝達能力

こんな見出しをつけた記事が読売新聞にありました。 <<首相、原発視察時に格納容器破損の可能性認識>>(2011年5月16日22時13分) どう読みましたか? わたしは最初は「原発視察をしているあいだに格納容器が破損する可能性があると知りながら首相があえ…

第200回 「シニアー・シティズン」+「“一所懸命”を好む」

クリント・イーストウッド主演の映画『イン・ザ・ライン・オブ・ファイアー』(ザ・シークレット・サービス)の再放送をまた観る機会がありました。大統領暗殺を企てる男をシークレット・サービスの超ヴェテラン大統領警護員であるフランク・ホリガン(イー…

第199回 決死隊 あなたが隊長になったら、小沢さん

小沢一郎という人物が現代の日本政界で稀代の大物とみなされている理由がまったく分かりません。 下の記事を見てください。 <<菅降ろし、当面控える…小沢・鳩山両氏が一致>>(2011年5月1日13時28分)読売新聞 <民主党の鳩山前首相と小沢一郎元代表が4…

第198回 消えた「いらっしゃる」

日本人の日本語力が衰えている、だから、日本人は論理的で整合性がある思考ができなくなっている、というような趣旨のエッセイを「苦言熟考」は書きつづけてきました。 第193回 ジョシをいじめるとこうなる (2011-03-16) http://d.hatena.ne.jp/kugen/2…

第197回 小沢・鳩山氏 “後出しじゃんけん”でも敗北

<<「レベル7、いまさら何だ」=小沢氏、鳩山前首相と会談>>(2011/04/12-23:42)時事 <民主党の小沢一郎元代表は12日午後、都内で鳩山由紀夫前首相と会談し、福島第1原発事故の国際評価尺度が「レベル7」に引き上げられたことについて、「もともと…

第196回 これも重要ニュースでは? 空自松島基地の“大敗戦”

<<F2戦闘機18機など水没 松島基地、1機120億円>> <防衛省によると、今回の地震で航空自衛隊松島基地(宮城県)で、空自F2戦闘機18機のほか、T4練習機、U125救難捜索機など10機が水没した。同省幹部は「海水にかなりつかってしまっ…