2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第111回 日本語の劣化をNHKが進めている!

NHKには昔は<放送の中では日本語の規範となる美しい言葉づかいをする>というような気概と(麻生首相が好む単語)矜持があったように思うのですが、あの姿勢はこのごろ、いったいどこに行ってしまったのでしょう? <美しい言葉づかい>どころか、NHK…

付録 父の腕時計

第110回のエッセイで触れたヨーロッパ旅行での、もう一つのエピソードを掲載します。 ロサンジェルスで発行されていた日系新聞「加州毎日新聞」のコラム「時事往来」に1987年10月28日づけで書いたものです。 + 人の価値観というのは傍からはどう…

第110回 1985年夏、あの果物屋の店員はなぜ怒ったのか

前回につづいて<過去に現実に起こったことの意味が、最近、本を読んでいて偶然に分かった(ような気がする)>という話を読んでください。 ちょっと遠回りになりますが…。 すでに亡くなっている両親が初めて海外旅行を体験したのは1980年の春、父が68…

第109回 警官がいきなりアパートにやって来た日のこと

1990年代の半ばごろでした。 わたしは、ロサンジェルスの東隣の市、モンタレイパークでアパート暮らしをしていました。 ある日の夕方近く…。 わたしのアパートがある二階への階段を、普段は聞かない大きな足音を立てて誰かが上がってきました。 寒い季節…