2013-01-01から1年間の記事一覧

第298回 グッバイ・ミスター河野!

「苦言熟考」はかつて「日本の政治家の中で、いまもっとも筋を通して発言しているのは自民党の河野太郎衆議院議員だ」という趣旨の意見を述べたことがあります(【第228回 信頼できそうなのは河野太郎氏ただ一人】http://d.hatena.ne.jp/kugen/20120121/1…

第297回 「お決まりの」主観丸出しですよ、それって

“平成最大の悪法”である特定秘密保護法を、自民党と公明党が可決成立させてしまいました。 「知る権利」が侵される恐れが強いとして、大方の報道機関もこの法に強く反対していたというのに。 …強く? はて、国民には「知る権利」がある、と真っ当に主張でき…

第296回 フィリピン ヴァレーボール 学ばないことには

すぐそこに見えているものからでも何かを学ぶことができるのに…。 * * フィリピン人で最も好まれている“見るスポーツ”はバスケットボールです。テレヴィで放送されるゲイムの数の多さを見ればそれが分かります。一年のあいだにフィリピンカップとコミッシ…

第295回 特定秘密保護法 “違憲状態”のくせに?

【12年衆院選は違憲状態 最高裁判決、一票の格差訴訟】 朝日新聞 2013年11月20日(http://www.asahi.com/articles/TKY201311200295.html?ref=com_top6) <【田村剛】「一票の格差」が最大2・43倍だった昨年12月の衆院選をめぐり、弁護士グループが「…

第294回  失礼ながら、先に日本語力を…

「苦言熟考」はこれまでに何度も「日本語が劣化している」「劣化した日本語では論理的で筋が通った思考ができなくなる」「それでは日本がおかしな方向に進んでしまう」というように主張してきました。 その劣化を先頭で担っているのが大新聞とNHKとを含む…

第293回  「資料は見つかっていない」のは当然では?

東京ドームで行われる読売ジャイアンツの試合の入場者数は、プロ野球が機構として実数を公表することにしたときまで、長年にわたって常に「55,000人」でした。 東京ドームにはいまでも、ホームベイスから外野のウォールまでの距離の表示がありませんよ…

第292回  危なすぎる「特定秘密保護法案」

「THE JOURNAL @ ニコニコ支局」を舞台に興味深い論説を書きつづけている田中良紹という人が、安倍晋三内閣と自民党がいまその成立に異常な熱意を抱いている「特定秘密保護法」について、大新聞各社が触れない角度から、重要な発言をしています。 まず、そこ…

第291回 大改訂版! カタカナ英語の表記を変えよう!

前々回の「自分流シャレで遊んでみる」につづいて、今回も、ある種の“頭の体操”を楽しんでみます。 * * 英会話を本気で学び始めた人のうちの多くが、そのうちに、「あのカタカナ英語は英語としてはどう発音すればよかったけ」という問題に直面するはずです…

第290回  嘘つき、恥知らず、安倍首相

オリンピックの開催地を決めるための最終プレゼンテイションで安倍晋三首相は、東京電力福島第一原子力発電所で海に漏れ出ているのではないかとされる放射能汚染水について、こんなことをしゃべったそうです(水島宏明法政大学教授のブログ(【安倍首相が五…

第289回 自分流シャレで遊んでみる

このエッセイは9月20日に掲載する予定で書いていたものですが、その前日、19日から(おそらくこの地域での広範囲の洪水のために)地元の電話回線が大混乱し、インターネットも、さきほど、26日午前、まで使えなくなっていましたので−−。 * * 苦言熟…

第288回 風化させてならないのは…

<15歳で満蒙(まんもう)開拓青少年義勇軍に参加し、17歳で関東軍に志願入隊。敗戦後、4年間、シベリアに抑留された>熊本市在住の画家、宮崎静夫という人(85)が「軌跡 生きて描く八十年」(熊本日日新聞社)と題する手記を2013年3月に発表し…

第287回  日本の人口減をどう考える?

2013年3月21日の毎日新聞にこんな解説がありました。<なるほドリ 日本の人口が減っているそうだね><記者 08年の1億2800万人をピークに減少しています。50年には9700万人、2100年には4900万人になると予測されています> * * シン…

第286回 再び「確信犯」の誤用について

日本の報道機関はいったいどうなってしまったのでしょう?正しく言葉をつかうことには関心がなくなってしまったようですよ。 関心をなくしてしまって、自らの言論・報道活動の際に言葉=日本語を正しく使っているかどうかを検証するシステムを内部に持ってい…

第285回 移民局のサーヴィスは向上しています

フィリピンでは、まだ、小売業でのサーヴィスに不満を覚えることが少なくありません。 7年間以上住んでみて感じるのは、企業による店員(社員)教育がいまでも正しく行われていないようだ、ということです。 客がいないと見ると店員同士が雑談しつづけるデ…

第284回 その 「日系(人)住民」というのはだれのこと?

意図的に事をあいまいにすることによって事実を隠す、歪めるというのは卑怯者が得意とする“技”ですよね。 次の二つの記事に見られる「日系住民」と「日系人住民」との場合はどうでしょう? * 【慰安婦像設置に日系住民が猛反発、公聴会大荒れ 米・グレンデ…

第283回 ご都合主義の政治を拒もう

肩肘を張ったものでも特に格調が高いものでもないが、なかなか説得力がある、事はこういうふうに論じるべきだ、という文や文章に新聞紙上で出会うことがあります。そんなときは「日本の新聞を見限るのは早すぎるのかもしれない」などと感じたりもします。 東…

第282回 虚言に振り回されないために

いわゆる“語学留学”をわたしが体験したのは1979年の秋から翌年の春にかけてのおよそ半年間です。留学先としては、日本との距離や授業料などを考慮して、カリフォルニア大学リヴァーサイド校(UCR)を選びました。 プレイスメント・テストを受けた後に割…

第281回 決まりが必要以上に“複雑・あいまい”だと

それが何に関することであれ、“決まり”を必要以上に、複雑に、あるいは逆に、あいまいにしておくと、やがて、その複雑さやあいまいさを悪用しようという者が出てきます。 いやいや、悪用しようというので初めから“決まり”を故意に複雑、あるいは、あいまいに…

第280回 漢字表記を捨てたもので…

数年前よりは減ったものの、いまでも、KBSの国際放送で韓国のドラマや音楽番組、ヴァラエティー・ショウなどを見ることがあります。 英語のサブタイトル(テロップ)があれば、だいたいのところで、その内容は理解できます。 できますが…。韓国語の英文字…

第279回 小学生英語 正式教科 これでは成果はあがらない

* 毎日新聞の小国綾子記者(夕刊編集部)の「発信箱・語学力より大切なこと」(2013年06月04日)というエッセイによると、鳥飼玖美子・立教大特任教授は「英語力だけでなく論理的に主張する力や異質な人への寛容さも育てなきゃ。英語力があっても自己主張で…

第278回 憲法改変草案 自民党の正体

2013年5月11日の共同通信香港発の記事にこういうものがありました。 <11日付の香港各紙によると、中国当局はこのほど、北京や上海の大学に対し、「報道の自由」や「公民権」、民主や人権の尊重を意味する「普遍的価値」など7項目について授業で教えては…

第277回 第96条を二度改変すると…

日本国憲法 第96条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要…

第276回 「国のためだ。喜んで餓死しろ」

憲法改変を急ぐ安倍首相と自民党の驕れる姿を事あるごとに見せつけられるいま、これぐらいのことは言っておくべきだという思いにとらわれています。 これぐらいのこと、というのは… ☆ 勝ち目がないことが分かっていたのに無謀にも対米戦争にまで突入した結果…

第275回 主観的な自己満足にすがる日本政府

【社説:TPP日米合意 交渉力の強化が必要だ】(毎日新聞 2013年04月13日 02時32分) <米国との事前協議では、焦点の自動車分野で米国が日本製の乗用車(2・5%)とトラック(25%)にかける関税を当面維持し、保険分野では日本郵政グループのかんぽ生…

第274回 現(うつつ)を抜かすだけの安倍政治

安倍晋三首相と自民党がすっかりうつつを抜かしています。 念のために、手元にある現代国語例解辞典(小学館)の説明を見ておきますと…。【うつつ(現・顕)】(観念世界に対して)目覚めた意識に知覚される現実 「うつつを抜かす〔=ある物事に心を奪われて…

第273回 情報発信伝達能力は…まだまだ

わたしが住んでいるマカティ市は、全体として、フィリピン随一の商業センターだと位置づけられています。富豪のアヤラ一族が開いたアヤラ・センターがその中心をなしています。 さて、デパートメント・ストアーのシューマートやルスタン、ランドマーク、大モ…

第272回 “悪文”が日本人をおかしくする

“悪文”で書かれたニュースを毎晩のように読み聞かせられる視聴者が気の毒に思えてきました。 悪文を読めば読むほど、あるいは、それに慣れ親しめば親しむほど、読む者の正しい思考回路が壊されてしまいますからね。物事を正しい道筋で考える能力が奪われてし…

第271回 選挙制度をもてあそぶ自公

【衆院選改革案 中小政党の優遇枠は疑問だ】(3月15日付・読売社説) <自民党が、新しい衆院選挙制度の原案をまとめた><比例選定数を30減らし、150とする。このうち90は、従来通りドント式で各党に議席を配分し、残り60は、得票数が2位以下の党…

第270回 「事情判決の法理」の無責任

【1票の格差、札幌高裁も「違憲」…無効請求棄却】(2013年3月7日23時45分 読売新聞) <最高裁が「違憲状態」とした選挙区割りで行われた昨年12月の衆院選を違憲だとして、弁護士グループが北海道3区(札幌市豊平区など)の選挙無効(やり直し)を求めた…

第269回 怖い、マニラ首都圏での運転

ニュース・ネットワークのCNNにCNNGoという旅行専門のウェブサイトがあるそうです。そのCNNGoが<2012年に自動車の運転が最もしにくかった世界の諸都市>の三番目にマニラ首都圏を挙げている、と新聞「フィリピン・デイリー・インクァイアラ…