第347回 安倍自民党は日本を中国・北朝鮮化しようとしている

  「苦言熟考」は第299回【安倍首相の“お友達”はやはりこんなふう】2014-01-01 (http://d.hatena.ne.jp/kugen/20140101/1388524760)にこう書いていました。<外交を“放棄”して、やたらと武器を持ちたがる、それをひけらかしたがる…。安倍自民党と中国・北朝鮮とは、たがいに、どんどん似通ってきています
  【第304回 「われ」しかない“最高責任者”】2014-02-21(http://d.hatena.ne.jp/kugen/20140221/1392933470)にはこうも。<つまり、安倍首相がなりたがっているのは、ほかでもない、“日本の習近平”あるいは“日本の金正恩”だということなのですね> <安倍首相といまの自民党ががむしゃらに自らのものにしたがっているのは中国や北朝鮮並みの“独裁政治”なのです。安倍首相の一連の発言からは、そうとしか考えられません>
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  毎日新聞が2015年06月30日の東京版夕刊に【自民党改憲案 アノ独裁国家そっくり?】と題した「特集ワイド」(http://mainichi.jp/shimen/news/20150630dde012010003000c.html)を掲載していました。
  その内容の中の、重要だと思われる個所を下に引用させてもらいます。
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  <まず、次の文章をお読みいただきたい> <(1)「公民は国家の法および社会主義的生活規範を守り(中略)尊厳を守らなければならない」><(2)「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」> <(3)「国民は憲法および法律を順守し(中略)社会の公徳を尊重しなければならない」>
  <(1)は北朝鮮憲法82条、(2)は自民党憲法改正草案(2012年)102条、(3)は中国憲法53条だ。どれも国民の憲法尊重義務、つまり「国民は憲法を守れ」ということだ>
  <「ここに自民党の目指す国家像が透けて見える」と指摘するのは、憲法学を専門とする早稲田大教授の水島朝穂さんだ。「まず憲法は国家権力を縛る目的で制定するもので、国民を縛り、従わせるためのものではないのです。これが立憲主義、つまり近代国家の基本であり憲法を守る義務すら国民に押しつけてはならないという考えで、だからこそ米英仏などには規定がない。自民党改憲案はそこを逆転させ国民を縛る、という。北朝鮮や中国に近い考え方です」>
  <水島さんが解説する。「改憲案の前文は『日本国は長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴(いただ)く国家であって……良き伝統と……』などとある。憲法に文化や歴史、伝統について特定の見方を書き込むのも北朝鮮や中国と同じです」> <確かに中国の前文は「中国は世界で最も古い歴史を有する国の一つである。中国の諸民族人民は、ともに輝かしい文化を築き上げ、栄光ある革命の伝統をもっている」、北朝鮮も「(北朝鮮は)偉大な領袖(りょうしゅう)金日成同志と偉大な指導者金正日同志の思想と指導を具現した主体(チュチェ)の社会主義祖国である」とある> <「自民党の問答集に『立憲主義は義務規定を設けることを否定しない』とあるが、疑問です。欧米の自由主義諸国では義務規定は極めて少なくかつ例外的。自民党案はこの点でも北朝鮮や中国と似るんです
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