2012-01-01から1年間の記事一覧

第236回 手術を受けるころになったようで

白内障の検査をフィリピンで昨年の11月に受けたことは第221回の「苦言熟考」(http://d.hatena.ne.jp/kugen/20111120/1321741826)で報告しました。あのときの、こちらの病院の診断は「右目については、なるだけ早く手術を受けた方がいい」というもので…

第235回 芸術を生む心

芸術というものがうまく理解できなくなったのは、ふつうなら、これからそれが本当に分かるようになる頃と思われる、二十歳代前半のことでした。友人から、彼の知人である詩人が「試合に勝とうというのでヒロポンを使うボクサーがいるそうだが、それでいい詩…

第234回  「 国民の税金の使い道を議論しているのに」

本来は国民や消費者、顧客などに広く提供されるべきである情報を、政府、官僚、企業などが独占・私物化しているか、していた、という例がいまだに次々と明らかになっているようです。東京電力福島第一原子力発電所での大事故からも、ほとんどの日本人がまだ…

第233回 先入観に阻まれて

好奇心を高めていろいろと尋ね回らない限りは、そこでしばらく暮らしてみて初めて理解できるようになる、ということが、やはりありますよね。 1984年に、日本とのあいだを行き来しながらではありましたが、ここ、フィリピンのマニラに半年間ほど滞在した…

第232回 「失われた20年」は次の「もっと失われた40年」の始まり

<政局中心の思考しかできなくなっている政党と政治家たちがそんな“危ない”日本をますます崖っぷちに追い込んでいます><目の前で起こっていることしか見えない報道機関が、将来を見渡すときに必要な思考能力を日々日本人から奪い去っています><いま、何…

第231回  もう救いようがない? NHKの日本語

きのう、17日に、2月になって初めて、NHKテレヴィの「ニュースウォッチ9」を見ました。 ふだんはよく見るこのニュース番組をほぼ半月間も見なかったのは、2日の夜にマニラ(首都圏のマカティ市)の我が家にやって来て13日の昼に去って行った兄(ステ…

第230回 読売新聞が追いついてきた

正直にいいますと、読売新聞の社説が論じるところと意見が一致することはあまりありません。でも、あまり、というのは例外もある、ということです。2012年1月29日の社説はその一つでした。 【外国人介護士 日本語の障壁をもっと下げよ】(http://www.…

第229回 谷垣さん、そんな大曲解は通用しません

「前の“政権交代”では二重に落胆させられてしまった」と国民=有権者の大半は感じているに違いありません。第一には、政権を獲得した民主党の“予想外の能力のなさ”のために。第二には、事実上初めて野党となった自民党の“予想以上の無気力=知的老衰=ていた…

第228回 信頼できそうなのは河野太郎氏ただ一人

NHKテレヴィを見たり、新聞各社がインターネットで発信しているニュース・記事・論調、さらには個人のブログなどを読んだりして判断するところでは、いまの日本の政治家の中で「信頼できそうだ」とわたしが思う政治家は自民党の河野太郎氏だけです。河野…

第227回 なんで「海外“安全”情報」なのだろう?

NHKテレヴィの「海外安全情報」を見るたびに「情報伝達ということに関する、日本人の歪んだ=子供じみた=考えをなんとよく象徴しているプログラムなんだろう、これは」と思ってしまいます。 見たことがない方のために説明しておきますと、これは「いま危…

第226回  「絆」の現実

<日本漢字能力検定協会(京都市下京区)は12日、2011年を表す漢字は「絆」と発表した。この日、世界遺産・清水寺(同市東山区)で、森清範(せいはん)貫主(かんす)が特大の和紙に墨で書き上げた>(朝日新聞 岡田匠 2011年12月12日19時2分) * 2…