このジョークを読み返して、日本政府のコロナウイルス対策のズレぶりを改めて思い出してしまいました。
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自民党が総裁選挙に入っていて政局の動きが一休み中ですから…。
前回はゴルフ場での会話についての話でした。今回もゴルフに関したエッセイを再掲載します。
ゴルフ・ジョークを紹介します。
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ここで紹介するジョークは数か月前に雑誌<ゴルフ・ダイジェスト>に掲載されたものですが、著作権に関する注意書きはありませんでしたので、たぶん、オリジナルの出どころは不明なのでしょう。
だいたいのところを(少しアレンジして)お伝えすると…。
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同僚同士ではあるものの、ゴルフは初心者のAさんと、ヴェテランでAさんのコーチ役のBさんがきょうやって来たコースは、スライスに悩んでいるゴルファーには1番ホールがちょっとした難関です。けっこう車の通りが激しい道路がフェアウェイのすぐ右側を走っているため、ネットが張ってあり、ボールを右に打ち出すと第2打がやっかいなことになるからです。
初心者のAさんのいまの最大の問題はそのスライス。
Bさんがフェアウェイのど真ん中に第1打を放ったあと、ティーボックスに立ったAさんは祈りました。<どうかスライスしませんように!>
ところが、Aさんのティーショットは、その祈りも空しく、Aさんがこれまで体験したことがない特大級の超スライス。
ボールは、ネットに当たって次打が<やっかいなことになる>どころか、ネットを高々と越えて、道路に向かい、走行中の車のフロントガラスを直撃。ガラスにくもの巣のようなヒビが走った車は急ブレーキのあと、進路を失ってジグザグ前進し、最後にガードレールにぶつかってやっと停車。数秒後、額から血を流しながら、車の中からドライヴァーがふらふら状態で出てきました。
事の展開にすっかり青ざめてAさんはBさんに向かって叫びました。
「恐ろしいことになっちゃったよ!どうしたらいい?」
顎に手をやってしばらく考え込んだあと、Bさんは重々しく答えました。「そうだな。グリップをいわゆる<(右利きなら左の手の甲をうんとかぶせた)ストロング・グリップ>に変えた方がいいな」
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日本では、こんな設定の中で、ゴルフの打球が外に飛び出すほど低いネットというのは考えられないかもしれませんが、アメリカ(少なくともカリフォルニア)では、低いネットどころか、ネットそのものが張られていないことさえめずらしくありません。
そういえば、1980年代初め、オレンジ郡サンクレメンテの市営ゴルフ場の2番ホールのすぐ右側は、ネットなどはまったくなくて、ただ道路が走り、住宅が立ち並んでいました。