また再掲載します。ゴルフ・ジョークの第2弾です。
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これもコースで使えるかも…
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ゴルフ場で複数の人から聞いたジョークがいくつかあります。これはその中の一つです。
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あなたのグループはすでにグリーンの上にいます。Aさんには(そうですね。中距離がこの話にはふさわしそうですから)3メートルほどのパットが残っています。
Aさんは慎重に狙いを定め、パターを振ります。ボールは少しカーヴを描いてカップに向かっています。
「あ、いい感じ!」。あなたが言います。
Aさんはすでに「やった!」という表情です。
ところが…。ボールは<もうひと転がり>というところまで来て、カップの縁で止まってしまいます(よくあることですね!)。
Aさんは口惜しそうです。
そこでBさんが言います。「メキシコの革命だね!」
Aさんが「ああ」とつぶやいてから苦笑します。
それを聞いていたあなたも思わず微笑んでしまいます。
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さて、これを<ジョーク>として聞くためには、グループの中にいくつかの了解事項がなければなりません。
メキシコの歴史についてはわたしも無知ですが―。
この国では、1910年に、それまで35年間独裁支配してきたディアス大統領に対して大農園主マデーロが革命を起こし、1911年に大統領に就任したのですが、そのマデーロに対して今度はウェルタという将軍が1913年に反革命を起こし、さらには、そのウェルタ政権に反対して国内数個所で革命運動が勃発する、といった具合に、革命と政争が1917年の憲法制定までくり返されているそうです。
革命は英語では<REVOLUTION>ですね。ところが、この<REVOLUTION>には<回転>という意味もあります。
(メキシコ・中南米系以外の)アメリカ人の多くは(不法移民問題などに関連して)メキシコに対して複雑な心境でいるようです。
メキシコが(特に経済的に)健全な国にまだなっていないと感じているようです。
そこで、上のジョーク。
「メキシコの革命だね!」というのには<1917年で終わらずに、もう一度REVOLUTIONが起こっていれば、メキシコはもっといい国になっていただろうに>という皮肉が混じっているわけです。
Aさんのボールも<もうひと転がり―REVOLUTION―していれば見事にカップに入っていた>に違いありません。
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いえ、このジョークはこのままでは日本では使えません。ですが、こんなふうに言い換えてみると―。
Aさんのボールがカップの縁で止まってしまいました。そこで、あなたが言います。
「(麻田真央でもいいのですが、たとえば)安藤美姫の(フィギュア)スケートだね!」
Aさん、Bさんが「何それ?」という表情を見せたら、あなたはこういうふうに答えます。
「<もう一回転していれば>(つまりは、4回転ジャンプを決めていればオリンピックで優勝できていただろうに)ということ」
笑ってもらえそうですか?
それとも、この手のジョークはすでに日本でも普及していますか?
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