新版「徒然草」 第一一二段

人間の儀式、いづれのことかさりがたからぬ。世俗の黙止しがたきにしたがひて、これを必ずとせば、願ひも多く、身も苦しく、心の暇もなく、一生は雑事の小節にさへられて、空しく暮れなん。
 新版「徒然草」 第一一二段
     現代語訳付き 小川剛生・訳注 角川ソフィア文庫 (抜粋)