「春秋」(2019/04/02付 西日本新聞朝刊)にこんな指摘がありました。
<令には「巧言令色(こうげんれいしょく)」の用例もある。「令色」とは人に気に入られるよう顔色を飾ること。つまり口先だけ、表情だけを取り繕い内実を伴わない様。昨今の永田町や霞が関にはびこってはいまいか。国民に心から寄り添う政治で、令の語意が「万事によい」と定着すれば、それが本望だ>
(https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/499140/)
<人に気に入られるように、こびて顔色をつくろい飾ること>
という説明があります。
確かに、いまの政界・官界に蔓延している風潮をこの「令」という文字は実によく表しているようです。
一方で、「令和」の「令」を「命令」の「令」だと受け取れば「令和」は<和すことを命じる>という意味になりますね。
<お上の言うことに黙って従え>と言われているわけです。