第95回 ちゃんと懲らしめておかなかったら政治家は… 2008/09/15 閲覧(258)

  “失言”する政治家は、自分が愚か者であることに気づいていないから、愚かな発言を何度でも繰り返すのでしょうね。

   最初の“失言”のときに国民が正しく懲らしめておかなかったら、こういう政治家は一生、自分が愚か者であることに気づかないのでしょうね。
   懲らしめられないと“あれでいいのだ”と居直り、増長するのでしょうね。

   太田誠一農水相は(あれが“最初”だったとは思えませんが、少なくとも)2003年の議員時代の、あの愚かで犯罪的な発言で、その政治生命完全にを失っているべきでした。
  日本で少子化が進行していることに関して太田議員は(集団レイプ犯罪を起こした学生グループ<スーパーフリー>を“擁護”して)若い男性たちに「プロポーズが出来る勇気が無い人が多くなっている」「集団レイプをする人はまだ元気があるからいい。 まだ正常に近いんじゃないか」と言っていたのですから。
   太田氏は同年11月の衆院選挙で落選させられましたが、それはまだ“正しい懲らしめ”ではなかったようです。2005年9月の選挙で復活してしまいました。8回目の当選でした。

   集団レイプは格別に卑劣な犯罪です。被害者の苦痛は肉体的なものにとどまらず、精神的にも(被害女性のその後の生き方をも左右する)すこぶる大きいものであるに違いありません。
   太田氏の選挙区(福岡3区)の(特に男性)有権者は何を考えていたのでしょうか?「一度落としてお灸をすえたからもう“先生”もだいじょうぶだろう」?
   まったく“だいじょうぶ”ではありませんでした。
   復活した太田議員は再び“失言”を繰りかえします。まともに反省してはいませんでした。
   
   わたしたちの記憶に新しいところでは…。

   先月、8月10日の時事通信によると…。<太田誠一農水相は10日のNHK番組で、中国製冷凍ギョーザ中毒事件などを踏まえた食の安全への取り組みについて、「日本国内では心配しなくていいと思っているが、消費者がやかましいから、さらに徹底していく」と述べた>ということです(<「社会主義の国と日本のような民主主義の国は違っていて、消費者としての国民がですね、やかましくいろいろというと、それに答えざるを得ない」>朝日新聞9月19日)。
   この<やかましい>は、たとえば、<あの客は味噌汁の味にやかましい(こだわる)>というのとは意味が違っています。明らかに、消費者が<あれこれ言ってうるさい>と言っているのです。<消費者がやかましくなかったら放っておくところだが…>とは、いったい、どういう責任感なのでしょう?
   太田氏は再び、農水相としてはもちろん、議員としてもまったく不適当な発言をしてしまったのです。

   9月13日の時事通信は、太田農水相が、食用として扱うことが禁じられている<事故米の転売問題で「事業活動をやっている経営者にも権利がある」と発言した>と報じました。法律で禁じられている(倫理的にも許されない)行為をつづけてきた経営者にも「権利がある」?
   これには、自民党のオトモダチである公明党の木陽介選対委員長も(自公一体として次の選挙を迎えるのにマズイと)危機感を覚えたらしく<「権利なんてない。農水省はじめ役所、行政の責任は国民の生命と財産を守るのが第一義だから、それを無視して経営者側の論理を言っているならとんでもない話だ」と述べ、農水相を厳しく批判した>そうです。

   その事故米に関してはさらに、太田農水相は<汚染米の転売問題に関連し「(汚染米から検出されたメタミドホスは)低濃度で、人体への影響はないと自信をもって言える。だから、あまりじたばた騒いでいない」などと発言した>(毎日新聞)ということです。
   こういう米を食べさせられてはかなわないと感じている国民の不安をばかにするかのような発言ですよね。不正な転売を行って不当な利益を上げていた企業をかばう意図が、あまりにも、あからさまですよね.
   
   この人の目は国民に向いていません。一人ひとりの国民が日々どんな思いで生きているかが、この人にはまるで見えていません。
   この人は自分がいかに愚かな人間であるかが分かっていません。
   あの<集団レイプ擁護発言>の際に、この人には“引導”を渡しておくべきでした。

   (国民にとっては幸いなことに)次の衆院選挙が近いようです。有権者は太田氏を落選させるべきです。
   どうやら<自分は賢いんだ>と思い込んで、独りよがりで無責任な発言を繰り返すこういう人物は二度と議員になれないようにすべきです。
   このような議員をほかに出さないためにも、次の選挙では、太田氏を正しく懲らしめてやるべきです。

   (それにしても…。自分の国の大臣をこのレヴェルで批判・非難しなくてもいい日がいつか来ればいいのですが…)

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   2008年9月17日に追加
   9月17日の産経新聞(インターネット版)によると…。
   <事務所経費問題が浮上していた太田誠一農相の政治団体太田誠一代議士を育てる会」が、平成19年分も東京都内の秘書官宅を事務所として届け出て、事務所費約177万円を含む経費約1142万円を計上していたことが17日、東京都選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書で明らかになった>ということです。
   この「育てる会」には<秘書官の自宅を事務所としながら、平成17、18年の2年間で、2000万円以上の経費を計上>していたという事実もあります。
   
   議員になったら(不正なカネ儲けも含めて)何でもできると思っているのでしょうね、こういう人物は?

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   2008年9月19日
   太田農水相が辞任しました。…議席喪失を待ちましょう。