>>参考新聞記事2<< 2017年6月24日に追加
【「最初に取材し放送されないまま」前川氏、NHKに疑義】朝日新聞 2017年6月23日(http://www.asahi.com/articles/ASK6R6DKPK6RUTIL059.html?iref=comtop_8_05)
<さらに前川氏は、国家権力とメディアとの関係に言及する中で、獣医学部新設問題について「私に最初にインタビューしたのはNHKだが、放送されないままで、いまだに報じられていない」とも述べた>
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参考新聞記事 <<メディア時評 際立つNHKの消極姿勢=浮田哲・羽衣国際大教授(メディア論)>> https://mainichi.jp/articles/20170601/ddm/005/070/007000c 毎日新聞 2017年6月1日 東京朝刊
<・・・この内部文書に関してはNHKが不可解なニュースを放送している。なんと朝日新聞が一連の報道をする前日16日深夜の「ニュースチェック11」で既にこの文書を紹介しているのである。ところがその際、「加計学園」の名前は出さず、「国家戦略特区」も「規制緩和」と言い換え、肝心の「官邸の最高レベル」という文字は黒塗りで消し、放送では全くそのことには触れなかった。「文科省は設置予定の獣医学部に課題があるとしている」というだけの地味な扱いだったが、この文書の持つ意味をNHKの記者たちが分からなかったとは到底思えないので、その報道姿勢が理解できない> <17日に朝日新聞が報じた文書についても、NHKは同日の正午のニュースで最初に取り上げたものの、ニュースの順番としては5番目の扱いで時間も2分46秒と短く、夜のニュースでも扱いは3番目以降。トップ項目はどのニュースも「眞子さま婚約」であった> <同日の民放のニュースを見てみると、テレビ朝日系の「報道ステーション」は文科省文書の問題を冒頭14分、TBS系「NEWS23」でも冒頭で8分30秒取り上げ、両番組とも獣医学部新設が突然認められたことについて安倍晋三首相に説明を求めていた。比較してみるとNHKの消極姿勢が際立っているように思える>
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【第313回 こんな悪文を書いているようでは…】 2014-05-21
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報道機関が、恥ずかしがりもせずに、世に垂れ流しつづけている“悪文”について、また書くことにしました。
“悪文”は、その書き手が論理の上で破綻していることの明確な証(あかし)だと考えるからです。
一つの文の前後を正しくつなぐことができないような粗雑な頭脳では、たとえば政治の、複雑な状況を正確に、間違いなく把握・理解することができるはずがないからです。何事についても、まともに筋が通ったことをいえるはずがないからです。
“悪文”の見本は今回もNHKの記事の中から選びました。
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【新「労働時間制度」巡り調整本格化へ】 NHK 5月11日
<政府は、来月をめどに取りまとめる新たな成長戦略に向けて、雇用制度改革を議論しており、安倍総理大臣は、長時間労働を抑制しながら成果によって報酬が決まる新たな「労働時間制度」の創設の検討を関係閣僚に指示しています>
この「…おり」は、「…いて」などと並んで、NHKが陥っている醜悪な論理破綻の典型的な証拠となっています。
上の文の論理破綻ぶりは、この一文の中に“主語(に当たる語)”が「政府は」「安部総理大臣は」と、平等の重要さで、二つ並べられている、というところに表れています。この記事の中では、間違いなく、「安部総理大臣は……指示しています」という個所が主要点なのですから、それがただちに分かる書き方をしなければなりません。
たとえば《来月をめどに取りまとめる新たな成長戦略に向けて、雇用制度改革が政府内で議論されている中で、安部総理大臣は(XX日)、長時間労働を抑制しながら成果によって報酬が決まる新たな「労働時間制度」の創設の検討を関係閣僚に指示しました》ではどうですか?論理的によほどすっきりしていると思いませんか?
「…おり」などという不細工な語で一文の前後を無理につなぐ必要はないのです。
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【「宝くじ当たる」詐欺 7300万円余被害】 NHK 5月11日
<埼玉県越谷市の55歳の女性が、情報会社の社員を名乗る男から「会員になれば、宝くじが当たる」などとうその電話を受け、会員になるための費用などとして現金7300万円余りをだまし取られ警察は詐欺事件として捜査しています>
ここでは「だまし取られ」が直接に「警察は」につながっています。まるで「だまし取られ」たのが「警察」ででもあるかのような、落ち着きが悪い書き方になっていますよね。
《埼玉県越谷市の55歳の女性が、情報会社の社員を名乗る男から「会員になれば、宝くじが当たる」などとうその電話を受け、会員になるための費用などとして現金7300万円余りをだまし取られました。警察は、詐欺事件として捜査しています》というぐあいに、二つの文にするだけで、実にすっきりした記事になります。
《情報会社の社員を名乗る男から「会員になれば、宝くじが当たる」などとうその電話を受け、会員になるための費用などとして現金7300万円余りを埼玉県越谷市の55歳の女性がだまし取られた事件について、警察は、詐欺の容疑で捜査を開始しました》という書き方も可能です。この文の“主語(に当たる語)”を「警察」だと決めて書くわけですね。
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次の文は最悪だといえるものになっています。
【岡崎が15点目 日本選手最多得点更新】 NHK 5月11日
<マインツは今シーズン、リーグ7位となり、岡崎選手は34試合中33試合に出場し、シーズン15得点はドイツ1部リーグの得点ランキングで7位となる成績を残しました>
「マインツは」「岡崎選手は」「シーズン15点は」……ですって。“主語(に当たる語)”が次々と三つも!
脳の構造が分裂している記者が書いた記事だとしか思えません。
厳密にいえば、この「シーズン15得点」はだれのものかが指定されていませんしね。…「マインツ」のものででもありえる、実に不細工な流れになっているでしょう?
この文のポイントはあくまでも「岡崎選手」にあるべきなのですから、たとえば《今シーズン、リーグ7位となったマインツで34試合中33試合に出場した岡崎選手は、ドイツ1部リーグの得点ランキングで7位となる15得点をあげる好成績でシーズンを終えました》の方がまともな書き方だと思いませんか?
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“悪文”は粗雑な頭脳から生まれます。
粗雑な頭脳の持ち主たちに報道機関が乗っ取られているような現状を見逃していてはなりません。
だって、政界・官界に棲む“賢い”連中の悪行を、その粗雑な頭脳のせいでチェックすることができないようでは、報道機関はその存在理由を失ったも同然なのですから。
報道機関には、まずは、自分たちが“悪文”まみれになっていることを知ってほしいものです。そのことに気づいて、まともな文を書き上げようとする努力をすぐに始めてほしいものです。日本をいま以上に悪くしないために。日本人を不幸にしようと躍起となっている“無法者”安部自民党政権にこれ以上はだまされつづけないために。
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《2017年6月11日 追加》
= 古賀茂明氏が警鐘 「加計疑惑の背景にマスコミの弱体化」 =
(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207209/1)日刊ゲンダイ
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